片手で倒せる敵とだけ戦う

中学生の試験対策においてよくあるパターンとして、ワークの解き直しがあります。別にそれ自体を否定するつもりはありません。でも、限度ってものはあるかと思います。

トップ高を目指していて、悪くても90点、普通に考えれば95点程度を目指すのであれば、学校のワークだけ完璧に解けるようにする勉強だけで良いのですか?と思うのです。

それはいわば、片手で倒せる敵とだけ戦ってレベル上げをしているのに似ています。

ゲームのように倒せば経験値が一定の値として得られるのであればそれも良いでしょう。レベルを上げて物理で殴るってやつですね。

しかし、勉強は違います。学校のワークから得られる経験値は繰り返すたび減っていきます。完全に覚えた段階で経験値はゼロです。

繰り返せばミスは減るかもしれません。でも、トップ高を狙う人がそんな後ろ向きな勉強だけで良いのですか。その勉強は高校入学後に通用するものなのでしょうか。

四日市高校あたりだと、学校のワークからの出題というのはないとまでは言いませんが、少ないです。定期テストだろうが、入試過去問から出るのが普通です。ワークにのっている問題などできて当たり前で、それをどうやって応用するかまで見られるのですね。

基本は簡単を意味しないとは言いますが、基本を習得するためには難問にも触れる必要があります。難問からしか得られない栄養というものがあります。そんな栄養が自分を一回り大きく成長させてくれるのです。

別に繰り返しを否定しているわけじゃありません。繰り返して定着させることは必要不可欠です。繰り返しがないのは論外です。最低でも2回、できれば3回は必要です。

僕が言いたいのは、色々な問題に接して多様な学びを得ましょうということなのです。同じワークを5回10回するよりも、色々な問題を3回ずつやった方が良いんじゃないでしょうか。

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