僕らがすべきこと

たまには塾ブログらしいことも書きましょう。

4月は黄金の1か月なんて呼ばれることもあるほどに重要な時期です。新規入塾生の勉強のリズムや宿題などの約束を整える時期なのですね。一般的には、さらにいろいろな情報を聞き出しつつ人間関係をつくっていく時期でしょうが、僕は雑談しない系塾講師なので必要最低限のことしか聞きません。

とにかく、約束事を決めて実行に移す習慣をつくる時期なのですね。一般には保護者講師担任の三者間で情報共有しつつ、こまめに報告していくことも仕事に含まれてくるでしょう。

とはいえ、新人講師が多い時期でもありますので、状況の把握がとても大事になってきます。上司部下の関係でも同じだと思いますが、放っておいたら情報は上がってきません。特に必要な情報ほど絶対に上がってきません。報告に対する心理的安全性を確保しながら、一人ひとりに声かけして聞き出していく必要があるのですね。

どこまで育成に力を入れるのかも塾によってさまざまだと思います。現状でどこまでお願いできるかは、人間関係がどこまでできているかによるとは思いますが、それでも比較的時間のある今のうちに育成の方向性や方法を明確に決めていく必要があります。

うちではフォレスタという教材を使っていまして、それには教材の使い方講座がついているのですね。僕は見たことないしこれから見る気もないですが、カタログによるとわざと上手でない見本を示して、超えるべきハードルを下げていると書いてあります。実際エース講師の授業は上手いし、将来そうなって欲しいという願望はあるにせよ、簡単にマネはできませんから、超えるべきハードルを適切に提示していきたいものですね。

何でもそうですが、始めからうまい人もいますし、そうでない人もいます。とはいえ、前者であっても研鑽を怠れば伸びませんし、後者でも頑張れば伸びていきます。少なくとも最低限のハードルくらいは楽に超えられるはずです。

そこで僕らが新人さんに対してすべきことって何でしょうか。

・最低限のハードルを示す。満たすべきクオリティを意識させる。

・質問の導線を示す。誰に何を聞くべきか明確にする。質問しやすくする。

・心理的安全性を確保しつつ、必要な情報を聞き出し共有する。

・感謝を伝える。時間にちゃんと来て授業してくれるだけでもありがたいことです。

このあたりの徹底ではないでしょうか。

当時はめんどくさいだけだと思っていたけど、学生講師時代の新人研修・半年研修・1年研修・2年研修ってやっぱりよくできていたなあと思う今日この頃です。授業見学月間も大変役に立ちましたね。どこまでできるかは時と場合によりますが、まあできるならやった方が良いでしょう。

立場が人をつくるとも言います。正直大丈夫かと思う点もあるでしょうが、任せてみないことには始まりません。任せてみて、生徒講師双方から入念に聞き取りしつつ、慎重に育成していくしかないと思います。

個別指導塾は基本的に講師が入れ替わる前提のシステム作りをしなければなりません。誰がやってもそれなりにできることとエース講師のノウハウの共有こそが個別指導塾の生命線ではないでしょうか。

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