オーディオには不可思議な商品が数多くありまして、その一つがマスタークロックだと思います。
これはタイミングの基準となる時間を出力する素子でして、タイミングの精度が悪いとジッターと呼ばれる成分が増え、音質の劣化を招くのです。
招くのですとか言ってますが、すべて聞きかじりの知識です。CDプレイヤーやDAC、場合によってはアンプにもマスタークロックは使われていますが、それは低品質なものが多く、クロックの載せ替えや外部クロックの導入で高音質化を図れるのですね。
うちのアンプX-PM9にもDAC R26にも外部クロック入力があります。だから、外部クロックを導入すればおそらく高音質になることが分かっています。じゃあ今までなんで導入しなかったのかと言えばその値段です。
マスタークロックは精度が良いほど高いのです。10万で済めば御の字で、数十万やそれ以上もザラです。アンプより高いクロックなど導入する気になりません。
また、X-PM9とDAC R26では入力できるクロック周波数が違うのも困りものでした。X-PM9は5.6、6.1、11.2、12.2、22.5、24.5MHzで75Ω、DAC R26は10MHzで50Ωです。これを満たす商品は数少ないです。
その一つがNmodeのX-CL3mk2ですね。とはいえ、15万円のクロックはちょっとお試しというには高すぎます。また、内蔵のマスタークロックはNDK製とのことなので、おそらくDuCULoNでしょう。まあ悪くはないでしょうし、素子だけで音が決まるわけでもなさそうなので何とも言えませんが、何というかロマンがない。
そこで、ヤフオクで調達することにしました。うちの仕様にカスタマイズしてもらって、OCXOをmorionのMV89Aに載せ替えて計5万8千円ほどでした。morionのMV89Aってやつはなんだかよく分からないけど、すごく良いやつらしい。ロシア製とのこと。新品だと高かったので中古選別品にしましたが、まあ差は聞き取れないでしょう。
届くのは今週末になりそうです。エージングしつつ、変化を楽しんでいこうと思います。
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