まず方向性を決めましょう

高校入試と違って大学入試は早くスタートすることが大切です。入試の形式によって必要な科目数や条件が大きく異なるからですね。

指定校推薦をメインにする場合

指定校推薦は、学校から推薦してもらう制度です。合格すると必ず入学しなければなりませんが、まず不合格になることはありません。その分、人気校では学内での競争が熾烈です。指定校推薦で人気のある大学を目指す場合は、相応の準備をする必要があります。

具体的には、評定平均が一定値を超える必要があります。例えば、5段階評価で平均4.0以上など、学校ごとに課される数値が違います。定期テストからこの数字を意識して取り組む必要があります。また、遅刻や欠席が多い場合は対象外になりますので、合わせて押さえておく必要があるでしょう。

なお、指定校推薦は私立大学だけの制度で、高校からの進学実績によって増減します。進路指導の先生の話をよく聞いて確認しておきましょう。

一般入試を目指す場合

国公立系か私大系かで必要とされる科目数が大きく異なります。国公立はセンター試験を受験することが必須となり、これが5教科7科目必要となります。2次試験では大学によって1~3科目必要となるでしょう。したがって、センター用に浅く広く7科目、そのうち1~3科目は2次試験で深い知識が必要となるのですね。

私大系だと1~3科目必要です。国公立の2次試験と近いイメージですね。ただ、私大にしぼって対策してくる人と勝負する必要があるので、注意する必要があります。

これら以外にもいろいろあるのですが…

入試の形式は多彩で、目指すところによってやるべきことは異なります。ですから、早めに方向性を決めて対策を打っていくことが大切なのです。高校の先生が国公立大学を目指せと言ったからといって、それが一番いい道なのかどうかは分かりませんし、それで失敗しても誰も責任を取ってはくれません。

高校の授業を大学入試に向けてのペースメーカーとして活用する、というくらいの認識でちょうどよいと感じています。高校に振り回されないように良い高校生活を送ってほしいですね。

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