ただひたすらに予習をする

予習を、予習をするとですね、心が落ち着くんですよ。予習という言い方になじみがないなら授業準備でもいい。

とにかく授業準備に集中する。悩んだりもがいたりしながら板書を考える。説明を考える。問題を解く過程の中で不明瞭な箇所がないか確認する。ある場合は調べて解決する。

最近、授業準備がおろそかなことが増えてました。幸か不幸か想学館以外の仕事はてんてこまいでして、授業準備の時間を捻出しづらい状況ではありました。また、その場で解いて見せたり一緒に考える方針の子もいるので、易きに流れていた部分もあるでしょう。

授業準備が減ると不安になるんですね。聞かれたときにうまく答えられるだろうか。限られた時間の中で満足してもらえる解答が出来るだろうか。不安は根拠なく大きくなっていくものです。なんとなく授業がきて欲しくないような、そんな気分になってしまっていたのです。

そんな折に授業アンケートがありました。はっきり言って良くありませんでした。記入内容ももっともだと感じました。その時思い出したのです。講師1年目のあの酷いアンケート結果を。あの時生徒にかけた迷惑の数々を。それを克服するために自分が何をしてきたかを。

普通だったらあきらめてしまいそうな低評価を、意地になってひっくり返そうとしてきました。1授業に5時間の予習をして臨んだこともありました。徹夜で予習することなどしょっちゅうありました。

今は、あの時とは違います。5時間かけなくても完成度を上げる方法を知っています。徹夜をするとかえって効率が落ちることも知っています。でも、やはり授業準備に時間をかけないと良いものは出来ないんだと改めて認識したわけです。

入試は何が出題されるか分かりません。分からないから勉強する。自分の苦手を克服するために勉強する。

授業は何が起こるか分かりません。分からないからこそ準備する。何が起きてもうまく対処できるようにするために。

コメント