
今さら誰の役に立つのか分かりませんが、忘備録も兼ねて書き残しておきたいと思います。比較対象はParadigmのFounder40Bです。
Paradigmにしてもこの時期のDynaudioにしても普通の音がするメーカーです。ただ、その普通に対する考え方は少し違うのかなと思います。
Paradigm Founder40BはF値を解放した写真みたいな印象です。すべてにピタリと焦点が合って、細部まで見渡せるような音。オンマイクの音が集まっているような印象です。
Dynaudio contour T2.5は違います。観客席でライブを見ているときのように、奥行き感が自然な音だと思います。はっきり見えるべき音は見えて、遠い音ははっきりとは見えない。でも、それが自然だと思います。
Dynaudio contour T2.5は恐ろしいスピーカーです。例えば、低音がなんか物足りないと感じたとする。ベースが弱いなあと思ったとすると、聞きこんでいるうちに、「ベースはちょっと奥にいるんだから、そんなに主張しないよね」と諭されるような音です。いつもスピーカーの方が正しいと思います。そんな彼は「まだまだ出せるから、もっと良いアンプを使ってね」とも言っているように感じます。恐ろしいやつです。
そうそう昔のDynaudioってこうだったわ。並みのアンプでは鳴らなくて、スピーカーよりアンプにお金がかかる贅沢者でした。だからこそなった時の感動がすごいのです。X-PM11でそれが感じられることを期待しています。


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