つないで一聴した瞬間声を上げて笑っちゃった。ああ、ケーブルでこんなに変わるんだって。
このケーブルのすごい点はいろいろあります。サウンドステージが広がるし、定位も良くなるし、高音もきれいに出る。でもそれは良いケーブルならみんなそうなんじゃないでしょうか。他を聞いたことないから知らんけど。
なにより良いことは自然なこと。逆に言えば、今までの音の不自然さが突きつけられるような気もします。例えば音像定位についても、輪郭という言葉で何回も表現してきました。定位の良さに関しては現ケーブル(吉田苑 LSX)と比べてもそう大きく変わらないです。ただ、音像の提示の仕方が全然違う。LSXは輪郭を伴ってずいっと突き出してくるようなイメージ。ML-XHは輪郭が明確になく、音が中心から広がっていくごとに密度が下がっていくイメージ。
どちらが自然でしょうか。やはり後者なんじゃないでしょうか。少なくとも僕は後者だと思います。だから、即決で購入を決めました。
何といいますか、決して派手な音のするケーブルではありません。むしろ地味なくらいです。でも、それが正しい音なんだろうなと感じます。
エージングにはそれなりに時間がかかりそうな気がします。うちに来たML-XH、AtoS Wはまだまだ馴染んでない気がします。デモ機を聞いたときのあの鮮烈な印象が出ないんですね。これがFundamentalのケーブルならとりあえず100時間エージングと言ったところでしょうから、まあそのくらいはエージングしてみようかと思っています。
それでも、性能の高さの一端は既に見えています。解像度も高いし、今まで聞こえなかった音が聞こえます。ただ、まだバランスが悪いので、石河(いしこ)さんが狙っている音ではないように思います。
吉田苑 LSXは何年使いましたっけ。20年くらい使っているかもしれない。そう思うととてもコストパフォーマンスの優れたケーブルだったと思います。
ML-XHがコストパフォーマンスの良いケーブルであるのは間違いないのですが、あまり別のケーブルとの比較をしたことがないので、どこまでのものなのかは分かりません。ただ、比較的お値打ちに「正しい」ケーブルが欲しいならこれ一択じゃないでしょうか。
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