質問対応と個別指導について

質問対応と個別指導の相性は悪い。某大手塾の個別指導部門では、生徒の質問には答えるなと言っているそうだ。質問対応で疑問が解消されると授業のコマ数が減るからだろう。

経営者の視点で見ればそれは正しいと思う。授業の中で、月謝が発生する時間の中で疑問を解消してくれということでしょう。僕も他人が質問対応しているならば、そうやって言うかもしれない。タダ働きなんてしてくれなくてもいいよって。

でも、教育者としてみると、何か違う気がしてならない。教育の最終目的は自立して学べる力をつけること。であれば、成長すればするほど我々の関与する余地は減っていき、最終的には質問対応すら必要のない状態になるはずである。少なくともそれが理想である。

だから、想学館では好きなだけ質問してくれて結構ですと言っている。成長してほしいし、それが成績向上に、志望校合格に近づくと思っているからだ。質問で済めば済むほど利益が減るというのは皮肉なものである。でも、約束の地を目指すからには避けられないと思う。

何を目的にするか、だと思う。僕は関わった人すべてが成績向上してほしいし、そのためにできることはしてあげたい。そうしないと後悔するからだ。不合格で寝つきが悪くなるのは御免だ。でも、それを他人に押し付ける気はない。塾もビジネスだから。ボランティアではないから。

ワトル英語塾の質問を受ける件に関しても、正直言って多すぎて困るくらい送ってきてくれても良いと思っている。英語塾で英語以外の質問がどのくらい出るかは分からないが、小さなものであってもご縁があったのであれば何とかしてあげたいなと思っている。

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