第1話 終戦
ロッチナの手を逃れたキリコを待っていたのは、また地獄だった。
破壊の後に住み着いた欲望と暴力。
百年戦争が生み出したソドムの街。
悪徳と野心、退廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、
ここは惑星メルキアのゴモラ。次回「ウド」。
来週もキリコと地獄に付き合ってもらう。
悪徳と野心、退廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた のあたりが最高にクール。
第4話 バトリング
最も危険な罠、それは不発弾。
たくまずして仕掛けられた地中の闇に眠る殺し屋。
それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。
ウドは巨大な罠の街。
そこかしこで、信管をくわえた不発弾が目を覚ます。次回「罠」。
キリコも、巨大な不発弾。
自爆、誘爆、御用心。
自爆、誘爆、ご用心 の語感の良さよ。
第6話 素体
ウドという汚れの海に、見え隠れする素体という氷塊。
どうやら、水面下の謎の根は深く重い。
人の運命は、神が遊ぶ双六だとしても、
上がりまでは一天地六の賽の目次第。
鬼と出るか、蛇と出るか、謎に挑む敵中横断。次回「襲撃」。
キリコ、敢えて火中の栗を拾うか。
人の運命は、神が遊ぶ双六だとしても、上がりまでは一天地六の賽の目次第 とか言ってみたい。
第8話 取引
昨日の夜、全てを失くして酸の雨に濡れていた。
今日の昼、命を的に夢買う銭を追っていた。
明日の朝、ちゃちな信義とちっぽけな良心が、瓦礫の街に金を蒔く。
ウドは百年戦争が作ったパンドラの箱。
質を問わなきゃ何でもある。次回「救出」。
明後日、そんな先の事はわからない。
明後日、そんな先の事はわからない の一言が好き。
第30話 幻影
この、果てし無く広がる闇は、輝く星のためにあるとしたら。
今日という日が、明日のためにあるとしたら。
天国はこの地獄の隣にあるはずだ。
ここはもう充分に見た、充分に。
たとえそこが禁断の地であろうとも。次回「不可侵宙域」。
だが、今日という日が、昨日のためにあるのだとしたら。
だが、今日という日が、昨日のためにあるのだとしたら の一言で絶望に変わる。
装甲騎兵ボトムズは子供向けアニメのように作られているようで、全くそんなことはなく大人の鑑賞に堪えうる作品です。
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