物理基礎が急に伸びた生徒の話

これは想学館ではなく、出講している塾で教えている生徒のお話。

初めて指導したのは11月末でした。2学期期末試験の直前で、何とか点数を上げて欲しいという依頼だったと記憶しています。とはいえ、試験直前に1回の指導でできることなど知れています。取れそうな問題に絞って、学校で使用しているワークの問題を解説しながら解いた記憶があります。

その時のテストで初めて平均点以上の点数が出たそうで、指導を継続することになりました。受験科目に使うことにもしたそうで、責任も感じますが嬉しい限りです。

学年末試験では95点だったと聞きました。学校の課題を丁寧にこなしていただけ、ただそれだけです。物理は独習の難しい科目だとは思いますが、やっていることはそんなに難しくありません。

教えるときに気をつけていることとしては、答えを教えないことです。一緒に考えて、一緒に悩む。真っ先に答えを言うと、思考が停止してしまう。ですから、ちょっと間を取って手が動かないようなら、着目するポイントを話して途中まで解いてみる。それでも手が動かないようなら、解答解説を読んでみる。読み合わせながら、分からないポイントを探す。

解答解説を読みこなすことは、必須のスキルだと思います。ですから、どう読むのかを読み合わせながら確認していく。解答解説とはお友達にならなければいけません。解答解説の奴隷になるようではいけないのですね。

物理基礎だから、物理だからといって特別なことは何もありません。解答解説と突き合わせながら、問題を丁寧に解いていく。その繰り返しが大切なのですね。生徒自身がそれをできるように、指導していかなければなりませんね。

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