まだやれることはある

映像授業にこだわるわけは、10年近く前にさかのぼる。当時、大手塾の一部門で仕事をしていて、そこが映像授業を導入していたのです。しかし、ある時から映像授業よりもライブ授業に力を入れるようになった。理由を聞くと、「管理が簡単だから」とのこと。

それはおかしいんじゃないかと、生徒のためならともかくその理由はどうなのか。また、塾内の他の部門との差別化も難しいだろうと思ったのです。もちろん、導入されていた映像授業に問題がないわけではありませんでした。ただ、それをどうにかすることがノウハウを積み重ねることになるのではないかと考えていました。

まだまだやれることはたくさんあるはずと思っていました。ですから、自分で塾を立ち上げるときにも映像授業をもっと活用したいという気持ちが強かったのです。

何より、高校時代に見た映像授業は有無を言わせぬ魅力を持っていました。あれは漆原先生の物理だったと記憶しています。小さなブラウン管の画面越しとは思えない引き込まれるような講義でした。あれを自分の塾で再現したかったのです。

ただ、今にして思えば失敗もありました。業者の映像授業を導入したこともありましたが、どうにも違う感じがする。教科書や高校入試を考えると語句のチョイスや説明がいまいち合っていない感じがしました。そこで解約して、自作することにしたのです。

自作だから良いとは思いません。でも、小回りがきくので細かな対応ができます。必要なら作ればいいし、修正も容易です。見てもいいでは見ないので、ある程度強制力を持って見させる仕組みは必要ですが、塾であればそれも問題ありません。

まだまだやれることはたくさんあります。小回りがきくのが個人塾の強み。想学館は想学館なりのやり方で学力向上に向き合っていきます。

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